2024年7月某日、新オペラ研究座の夜稽古に新オペラ研究座の名誉顧問であるヴィットーリオ・テッラノーヴァ先生をお迎えし、ヴェルディのオペラ「リゴレット」の演出稽古を行いました。
テッラノーヴァ先生の舞台指導、演技指導
テッラノーヴァ先生は、世界中の劇場で数多くの名演奏を歌い続けてきた巨匠であり、今なお後進の育成に力を注がれています。その指導は厳しくも愛情に溢れており、指導は単なる技術的な指導に留まらず、オペラという芸術の核心に迫るものでした。
一つ一つの動作や表情、立ち位置に至るまで、細部にわたって指導を受けることで、オペラに対する理解が深まりました。
この貴重な機会に、私はテッラノーヴァ先生からオペラの本場イタリアでの本格的な所作を学ぶことができ、大いに感銘を受けました。
テッラノーヴァ先生は「リゴレット」の物語背景や登場人物の心理状態について丁寧に説明してくださいました。その上で、各キャラクターがどのような感情でどのように動くべきかを示しながら、実際の所作を交えて指導していただきました。
オペラにおいて、ソリストのまわりの役割は非常に重要です。特にソリストを引き立てるために、目立ちすぎず、しかし演者としての存在感を保つという微妙なバランスが求められます。ソリストの歌声が主役として際立つ一方で、まわりがその背後にある情景や感情を豊かに彩り、全体の舞台を支えます。
彼らの動きが舞台の背景や情景を描き出し、物語に深みを与えます。例えば、群衆シーンや宴会の場面では、合唱団がその場の活気や緊張感を生み出し、観客を物語の世界に引き込みます。
この稽古を経て、私たち新オペラ研究座のメンバーは、より高いレベルの演技と表現力を身に付けることができました。テッラノーヴァ先生の指導を糧に、今後の公演に向けて一層の努力を重ねていく所存です。
このような素晴らしい指導者と共に学べる機会をいただけたことに、心から感謝しています。これからも、オペラの魅力を追求し続け、より多くの人々にその素晴らしさを伝えていけるよう努力していきます。ヴィットーリオ・テッラノーヴァ先生、本当にありがとうございました。
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