オペラ「俺の名は」4日目第8回公演

 2025年9月7日(日)午後2時00分〜神戸みんなのホールにおいて、オペ研ことオペラ研究座の団員らが中心となって稽古に励んできたみんなのオペラ「俺の名は(il Signor Bruschino)」(ロッシーニ)4日目の午後公演、第8回公演が行われました。

 本日の第8回目公演は、小劇場VIP100名様限定の「満員御礼」で上演され、「ブラーボ!」「ブラービー!」の歓声が上がり、拍手喝采で大盛況となりました。先週8月30日(土)、31日(日)、昨日9月6日(土)、そして、本日7日(日)の午前午後2回公演の全8回は、満員御礼(受付終了)により800名動員を果たしています。

 みんなのオペラ「俺の名は(il Sinyore Burusukino)」(ロッシーニ作品)は、全100回上演の10,000人動員の3ケ年プロジェクトで、10月5日(日)の中部東海公演から各地区の巡業形式での啓発公演がスタートします。アンサンブル編成からオーケストラによる大型劇場での本公演に発展、出演者は若き声楽家からを中心に日本を代表するオペラ歌手の共演、そして世界のトップアーチストらの招聘を計画しています。

↑ソフィアへの想いを歌うフロルヴィッレ(鈴木アトム指導員)

「大変大変」と慌てるマリアンナの様子にフロルヴィッレの不安は募ります。

 小劇場でのロングラン公演は、音楽家の研鑽、芸術追求と共に現実追求として、一人でも多くの支持者、オペラファン、地域住民の皆様と共に学ぶ生涯学習オペラであることが、「みんなのオペラ」の役割です。

↑二重唱を歌うフロルヴィッレ(鈴木アトム指導員)とフィリベルト(岡柊斗指導員)。

 今回の公演では、アリアや重唱はイタリア語、レチタティーヴォ部分は日本語セリフと字幕を交え、初めての方にも分かりやすく親しみやすいオペラを目指しました。字幕やセリフも出演者と指導員が手がけ、笑い声が客席から幾度となく上がるほど、オペラの「面白さ」を身近に感じていただけました。

ガウデンツィオ(山崎亮指導員)のアリアでは舞台上での早替え、マリアンナ(牧山奈央)のコミカルなサポート、そしてフロルヴィッレが人相書入りの手紙を渡すシーンなど、随所に工夫と笑いが散りばめられました。

ブルスキーノ(中山知明)の登場では「痛風の痛み」や「熱さ」を織り交ぜたユーモラスなセリフが観客を沸かせ、三重唱の早口の掛け合いでは会場全体が大きなエネルギーに包まれました。

 ソフィーア(徳田梨沙)が一芝居打つ場面や、警官(平松昇平指導員)の登場によるどんでん返し、ブルスキーノの混乱と逃走――ストーリーは加速し、最後は観客を驚かせる大逆転劇へ!

生の舞台ならではのアクシデントも(?)しかし予期せぬ出来事を乗り越えるたびに、舞台は新しい表情を見せ、出演者もご来場のみなさまも一緒にその瞬間を共有しました。これこそが、オペラを「生」で味わう魅力だと改めて感じさせられます。

 音楽面はもちろん、演出・字幕・日本語セリフまで出演者や指導員が知恵を出し合い、日ごとに進化し続けてきました。

 さまざまな困難、苦労もありましたが、それを一つずつ乗り越え、出演者・スタッフ・支援者が一丸となって舞台を創り上げてきました。まさに「みんなのオペラ」の名にふさわしく、多くの人の力と情熱が集まって実現した成果だと感じております。

↑ソフィアの不安を和らげるため、ガウデンツィオは優しく言葉をかける

千秋楽では、全公演を通じて成長した出演者、そして音楽と演技の一体感が一段と高まり、舞台と客席がひとつになる瞬間が幾度も訪れました。

 フィナーレを迎えた瞬間、客席からは一斉に「ブラーボ!」の声が響き渡りました。

<9月7日(日)PM公演のキャスト>
ブルスキーノ父:中山知明/ガウデンツィオ:山崎亮
フロルヴィッレ:鈴木アトム/フィリベルト:岡柊斗
警官:平松昇平/ブルスキーノ青年:中能丈弥
ソフィア:徳田梨沙/マリアンナ:牧山奈央
指揮:和田丈広  ピアニスト:保坂佑亮

カーテンコールでは出演者一人ひとりに惜しみない拍手が贈られ、笑顔と感動に満ちたラストシーンとなりました。
千秋楽ならではの熱気の中、公演を無事に締めくくることができましたこと、出演者・スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

 本日はお忙しい中ご来場を賜り、最後までご鑑賞賜り、温かいご声援、たくさんの拍手を頂きましてどうも有難うざいました。皆様のご支持ご支援に出演者一同、心より感謝申し上げます。

協賛者の皆さんと出演者と
思い出の「童謡コーラス」記念収録

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