ベルカントシンガーズ2026秋季定期公演

 2026年9月25日(金)午後、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにおきまして、みんなの音楽会「ザ♂ベルカントシンガーズ 2026秋季定期公演」が行われました。

 実はこの日、阪急電鉄の塚口駅から武庫之荘駅の間で発生した人身事故の影響で、2時間以上の運休による大幅なダイヤの乱れで、半数以上の客席が空席の中、急遽、プログラムの変更でオープニングを迎えると言う異例な開演となりました。

 タクシーで乗り合わせて来られる方、別路線の振替輸送で来られる方、中には塚口駅から徒歩で来られた方も!みなさま、大変な状況の中ご来場いただきありがとうございました。

 最初のプログラムは、ザ♂ベルカントシンガーズのために編曲された、全5楽章からなる「四季の歌」をお届けいたしました。春風のように流れる第春楽章から始まり、蒸し暑さの気怠さから快晴のごとく晴れ渡る第夏楽章、快活な3拍子で踊るように歌われる第秋楽章、積雪を感じさせる重々しい第冬楽章から、壮大な最終楽章へと音楽が進みます。

 学生時代はクラシック音楽を学んできたザ♂ベルカントシンガーズですが、当公演では童謡の名曲、クラス合唱の男声合唱曲も披露いたしました。童謡の名曲からは、関東の童謡コーラス指導員である内田清孝指導員がザ♂ベルカントシンガーズのために編曲した「あの町この町」「歌の町」「あの子はたあれ」の3曲をお届けしました。普段のコーラスでも歌われるよく知られる3曲ですが、合唱の音の厚み、歌い分け、そしてアレンジメントによって、新しい響きを会場に響かせていました。

 クラス合唱曲からは、彼らが学校で歌ってきた定番の曲目より、「瑠璃色の地球」「大地讃頌」「翼をください」「遠い日の歌」の4曲をお届けしました。「瑠璃色の地球」や「翼をください」などは、彼らにとってはポップス曲ではなく、昔懐かしい合唱曲であります。まだ音楽家を志す前に歌っていたであろう曲を今改めて歌うことは、彼らにとっても音楽的に新たな発見があったのではないでしょうか?

沖縄のテノール歌手 喜納響の三線弾き語り

 今回、はるばる沖縄から関西に来られザ♂ベルカントシンガーズに加わったのは、沖縄のテノール歌手喜納響さん。昨年の沖縄演奏旅行から童謡コーラスの活動に加わり、今は沖縄の那覇童謡コーラスの担当指導員として活躍中です!せっかく本土にお越しいただいたということで、三線の弾き語りで沖縄ソングの「童神」を披露いただきました。「童神」はザ♂ベルカントシンガーズも沖縄演奏旅行関連で練習していたので、最後には全員で大合唱!関西の会場にうちなーの音楽が響きわたりました。

児童合唱名曲集!歌のお兄さん⁉︎

 歌のお兄さんら⁉︎が爽やかな歌声を響かせ、曲に合わせて軽やかなステップや簡単な振り付けを見せると、ステージはまるで青春時代の教室や音楽室を思わせるような、明るく活気に満ちた空間へと変わっていきました。会場は自然と笑顔がこぼれ、大きな拍手が沸き起こり、歌声に合わせて身体を揺らしたり、楽しそうに手拍子を送ったりする姿も見られました。


 爽やかな歌声と軽快なステップに触れていると、誰もが心の中にしまっていた学生時代の記憶が、ふとよみがえってくるようです。仲間と一緒に歌ったこと、教室で笑い合ったこと、学校行事で胸を躍らせたこと。そんな遠い日の青春の一コマが、音楽によって鮮やかに蘇ってくるようなひとときでした。
年齢を重ねても、音楽を聴いた瞬間に心はあの頃へ戻ることができる。若き声楽家らの爽やかな歌声と若々しいパフォーマンスには、そんな不思議な魅力がありました。

オペラ名曲メドレー!身振り手振り、異国の言葉

本日最後のプログラムは、ザ♂ベルカントシンガーズの各メンバー毎によるオペラ名曲メドレー!それぞれが練習してきたオペラの独唱、重唱、合唱ナンバーを矢継ぎ早にお届けしました。もちろんオペラでありますから、舞台上で動きもつけながら、歌詞もイタリア語、フランス語、ドイツ語とさまざまに歌います。

コミカルな曲、怒りの曲、静謐な曲…それぞれのオペラの場面に合わせ、歌い分け、演じ分けをしながら10曲以上のオペラナンバーをお届けしました。

「ブラーボ!ブラービ!」というみなさまの声を受け、「オペラが終わる!オペラ、ペラペラ、異国の言葉〜♪」と、定番となりつつあるザ♂ベルカントシンガーズのオペラエンディングを歌い紡ぎます。みなさまの手拍子とともに、明るくフィナーレが飾られました。

 本日は、予期せぬ交通事情の中にもかかわらず、長時間お待ちいただき、また、タクシー利用など交通手段を変更されるなどして会場まで足をお運びくださいました皆様に、出演者・スタッフ一同、心より御礼申し上げます。一方で、楽しみにしてくださっていたにもかかわらず、運転見合わせの影響により、やむを得ずご来場を断念された皆様も多くいらっしゃいました。皆様のお気持ちを思いますと、私どもといたしましても大変残念でなりません。(尚、10月1日に「おかわり公演」が予定されておりますので、是非にお問い合わせください) 
 さて、今回はこのような状況の中で始まった公演ではありましたが、時間の経過とともに少しずつ客席にもお客様がお越しくださり、最後まで温かい拍手と声援をお送りいただきましたことは、出演者にとりまして何よりの励みとなりました。ご来場くださいました皆様、そしてこの日の公演を楽しみに応援してくださいましたすべての皆様に、改めまして心より感謝申し上げます。

これからもザ♂ベルカントシンガーズは、皆様に「来てよかった」と感じていただける舞台をお届けできるよう、一つひとつの公演を大切に歩んでまいります。今後とも、ザ♂ベルカントシンガーズ、そして「みんなの音楽会」への変わらぬご支援、ご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

本当にありがとうございました。