コンコルソ2024入賞者3人の演奏会

 2024年4月6日(土)午後、神戸みんなのホールにおきまして、「DOMISO声楽コンクール2024ヴィットーリオ•テッラノーヴァ国際声楽コンコルソ ヤングシンガー部門」の入賞者3名の若き声楽家による演奏会が行われました。

 この演奏会は、昨年2023年8月の予選会で選ばれし受験者らが、秋季と冬季の2回のマスタークラスを経て、今年2024年1月10日(水)全国本選大会により、ヴィットーリオ•テッラノーヴァ先生をはじめとする、国内外で活躍する著名な演奏家、指導者による審査委員会の厳正なる審査により選ばれた3名が、みんなの音楽会に初登場!音楽会の会正会員の皆さまのご支持により開催されました。

 案内進行役は、テノール歌手海道弘昭演奏員です。彼自身も当コンクールで優勝経験があり、今現在は、藤原歌劇団のプリモテノールとして様々なオペラ主演で活躍し、そして今も尚、日々研鑽を続ける声楽家である彼らの先輩の1人です。


 ピアニストは「2024コンクール」において、予選会からマスタークラスの全曲、本選大会の全ての伴奏を担当してくれました髙木伸弥です。コンクールの影の支え、縁の下の力持ちとして声楽家らを支えてくれました。

《第7回 ヴィットーリオ・テッラノーヴァ 国際声楽コンコルソ
ヤングシンガー部門 受賞記念プログラム》

第三位 吉原 未来(メゾソプラノ)
1.オペラ『ラ・ファヴォリータ』より「私のフェルナンド」O mio Fernando《La Favorita》/作曲:G.ドニゼッティ
2.オペラ『ドン・カルロ』より「呪わしき美貌」O don fatale《Don Carlo》/作曲:G.ヴェルディ

《第7回 ヴィットーリオ・テッラノーヴァ 国際声楽コンコルソ
ヤングシンガー部門 受賞記念プログラム》

準優勝 上田 祐大(テノール)
3.オペラ『ブルスキーノ氏』より「助けておくれ愛の神よ」Deh tu m’assisti amore《Il signor bruschino》/作曲:G.ロッシーニ
4. オペラ『カプレーティ家とモンテッキ家』より「おおカペッリオの寛大な友人諸君」O di Capellio, generosi amici《I Capuleti e i Montecchi》/作曲:V.ベッリーニ

《第7回 ヴィットーリオ・テッラノーヴァ 国際声楽コンコルソ
ヤングシンガー部門 受賞記念プログラム》

優勝 樋口 亮太(バリトン)
5. オペラ『ファヴォリータ』より「きたれ、レオノーラ」Vien,Leonora《La Favorita》/作曲:G.ドニゼッティ
6. オペラ『ファルスタッフ』より「夢かまことか」È sogno o realtà《Falstaff》/作曲:G.ヴェルディ

 そして、来場参加を賜りました音楽会の正会員の皆さまに感謝を込めて、親しみのある日本歌曲の名曲プログラムを用意してくれました。

 若き声楽家の3人をご支持、応援する皆様の熱き声援と拍喝采で、会場は一層の盛り上がりをみせ、若き声楽家らはイタリアカンツォーネを披露しました。

 この様子は「みんなの音楽会テレビ」でも放送を予定しているため詳細内容はご報告できませんが、記録用のスタッフ映像がありますのでブログをご覧の皆さま限定でご紹介しますね↓(音量にご注意ください⚠️)

『忘れな草』Non ti scordar di me/作曲:E.D.クルティス

 さて、このコンコルソは、2017年の第1回大会の開催以降、全国各地の予選大会やイタリア予選大会と拡大をみせ、本選大会では毎回2,000名の来場者を動員する国際的な大型コンクールとして発展を遂げておりましたが、コロナ感染拡大問題により3年間の開催中止となりました。そして、今回は4年ぶりに再開準備事業として、26才以下の若年層を対象とした若き声楽家「ヤングシンガー部門」が新設され、昨年夏の予選会から始まり、秋季と冬季の6日間のマスタークラスを経て、本選大会で入賞者が選ばれました。この場をお借りしまして、コンコルソ運営に多大なるご理解ご協力を賜りました全ての皆さまに心より感謝申し上げます。また、若き声楽家の育成に尽力されているヴィットーリオ•テッラノーヴァ先生に敬意を表しまして、次なるコンコルソ開催に向けて、スタッフ一同、全身全霊で努める所存でございます。どうぞ変わらぬご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。