ワンディクラスオペラ7重唱に挑戦!
2025年4月28日(月)14時00分〜15時30分「和田丈広マエストロへの道」のワンディクラス(和田丈広音楽塾)が神戸みんなのホールで開催されました。 ワンデイクラス生に新たな仲間とみんなの音楽会正会員の皆様を迎えて、約2時間の充実した講座となりました。

今回の講座では、《ドン・ジョバンニ》の中でもとりわけ緊張感に満ちた1幕フィナーレに焦点を当て、その劇的な展開と、モーツァルトの音楽がどのように登場人物の感情を描き出しているかを、実演・譜例を交えて解説しました。
初めて《ドン・ジョバンニ》に触れるという方も、「音の中にドラマがある」ことを実感しながら、来場のみなさまも真剣に耳を傾けてくださいました。

まずはドン・ジョヴァンニのあらすじ、登場人物を説明




↑ワンディクラスに参加いただいた皆様の開場前の一間

今回取り扱う1幕フィナーレは、仮面舞踏会のきらびやかな表面の下に流れる不穏な空気、そして登場人物たちの思惑と葛藤を、音楽とともにたどっていきました。

初めてドン・ジョバンニを聴くという方もわかりやすく、理解が深まるようにシーンの解説をしながら物語は進行しています。




↑ワンディクラス在籍の皆様のほんの一時

仮面舞踏会のきらびやかな表面の下に流れる不穏な空気、そして登場人物たちの思惑と葛藤を、音楽とともにたどっていきました。

そしてツェルリーナとマゼットのすれ違いやドンナ・アンナの復讐心、ドン・オッターヴィオの内に秘めた情熱、その一つひとつが、モーツァルトの音符の中にどう表れているのかを追っていきます。


時に資料として配られたスコアに目を落とし、仮面舞踏会の場面で奏でられる三種の舞曲の理解を深めます。


物語が進行していくにつれ、次第に皆さまもモーツァルトの音楽と劇に集中していきます。



ここで音楽は急速にテンポを上げ、場面の緊迫感が一気に高まります。






レポレッロが慌てふためく場面の映像を再生した際、会場には思わず笑いが起きました。


後半、フィナーレの頂点、仮面を脱ぎ、ドン・ジョバンニが糾弾されるシーンでは、合唱の緊張感と音楽のうねりに合わせて、まるで会場が劇と一体になったかのようでした。




講座の最後では、このフィナーレに込められたモーツァルトの巧妙に組み立てられた音楽の構造、単なる人物のドラマではなく、社会階級、個人の感情、善悪の対立が、音楽によって完璧に組み立てられていることを、みなさまと改めて共有しました。


本日の出演者一人ひとりに、会場から惜しみない拍手が送られました!!





音楽って、こんなに面白いんだ!
和田丈広の音楽塾《ワンディクラス》は、オペラやクラシック音楽をはじめ、さまざまなジャンルの音楽を、わかりやすく・楽しく共有する学び、教養の場です。
専門的な知識がなくても大丈夫です。音楽をもっと身近に感じ、そして一緒に「発見する喜び」を分かち合いましょう!
音楽の魅力を生活の中に広げていけるよう、誠心誠意お手伝いしてまいります。
本日もご多用・ご多忙の中、ご参加いただき誠にありがとうございました。

次回の講座もどうぞお楽しみに!
【次回音楽塾のご案内】
初めての方も大歓迎です!ぜひ、あなたも“ワンディクラス”に加わってみませんか?
2025年5月5日(月)開演14:00
・2025年5月以降の活動日
5月5日(月)、5月26日(月)、6月9日(月)、6月23日(月)
7月14日(月)、7月28日(月) 14:00〜です!!