The Piano Recital Vol.4
保坂佑亮 ピアノリサイタル

 2025年6月16日(月)午後、神戸みんなのホールにおきまして、みんなの音楽会「保坂佑亮 ピアノリサイタル」が行われました。この公演は本年度からスタートしたポンテムジカ企画によるピアノリサイタルのシリーズ化によるもので、既に来月29日(火)の第5回公演、8月25日(月)第6回公演、9月25日(木)の第7回公演をご案内しております。そして、本日の第4回はザ!クラシックプログラムです。

 2017年のベルカントプロジェクトでブルガリア🇧🇬留学をスタートした青年保坂佑亮は、ピアニストとして研鑽を積み、国立ソフィア音楽院を経て、博士号を取得して実に7年ぶり帰国してきました。今回は、彼の研究論文のテーマでもあるブルガリアの大作曲家パンチョ・ヴラディゲロフの作品の魅力に迫ります。

《ブルガリアの大作曲家パンチョの作品に寄せる》

まずは保坂佑亮がパンチョ・ヴラディゲロフの愛が込められた小品集を弾いてスタートします。

Pancho Vladigerov 

1. 小組曲『シューメン』

Miniatures《Schumen》


I.「子守唄」Lullaby

II.「オルゴール」Music Box

III.「村の踊り」Village Dance

IV.「歌」Song

V.「ユモレスク」Humoresque

VI.「ラチニッツァ」Rachenitsa

保坂佑亮博士のマスタークラス

《保坂佑亮博士が2人の若きピアニストに伝授する パンチョの作品》

マスタークラスを行うのは初めてと言う保坂佑亮博士が、パンチョの作品を若いピアニストに、ブルガリアで学んだことをもとに伝授していきます。

2.『エピソード』より「プレリュード」作品36-1
     Prelude op.36-1《Episodes》  

 演奏:鈴木 こはるマケナ

自らピアノを弾いて示しつつポイントを伝えていきます。

3.『メヌエット』作品24-4  Menuet op.24-4  演奏:山下 歓

真剣にかつユーモアを交えてパンチョの作品の真髄に迫ります。

若きピアニストの2人にとっては初めて弾くパンチョの作品でしたが、立派に披露しました。

パンチョ作品の魅力

後半は保坂佑亮博士がパンチョの大曲に挑みます。

4.『スペイン風エキゾチックダンス』  Exotic Dance in Spanish style 


スペイン風の異国情緒かつ情熱的なメロディとリズムが会場に響きます。

5.『インプロヴィゼーションとトッカータ』  Improvisation and Toccata

ゆったりとしたブルガリア民謡のメロディが特徴のインプロヴィゼーションと、打楽器的な奏法の超絶技巧が特徴のトッカータで会場を熱狂の渦に包み込みます。

ピアノ博士 保坂佑亮(音楽指導及び構成、そしてピアノ演奏)  ピアニスト:山下 歓/鈴木 こはるマケナ

若きピアニスト2人が保坂佑亮博士からのアドバイスをもとに再びパンチョの作品を披露します。

フィナーレプログラム

6. ブルガリアンラプソディ『ヴァルダル』   Bulgarian Rhapsody “Vardar”

ブルガリア音楽に溢れた1日になりました。

会場の協賛参加者の皆さまと3人のピアニストの共演プログラム!

 本日はご多忙の中、ポンテムジカ企画のみんなの音楽会「The Piano Recital Vol.4」にご来場、ご参加を賜りまして誠に有難うございます。毎月連続上演の4回目の本公演は、「保坂佑亮 ピアノリサイタル」でした。皆様の心温かい拍手とご声援により、自身の最高の演奏をご披露できたと大変に感謝感激されております。
 来月の「The Piano Recital Vol.5」は、7月28日(火)「高木伸弥 ピアノリサイタル」を、再来月の「The Piano Recital Vol.6」では、8月25日(月)「3人のピアノリサイタル+2人の挑戦者によるピアノ研鑽発表」をと予定しております。

 8年間のブルガリア留学を経て帰国したピアニスト保坂佑亮、ピアノ博士の本日の演奏には大興奮、誰もが感動を覚えました。勿論、博士に追いつけ、追い越せの精神で切磋琢磨する若きピアニストらの活躍にも目が離せません。これからも21世紀生まれの若き音楽家が集うポンテムジカの演奏活動に変わらぬご支持ご声援を宜しくお願い致します。本日はどうも有難うございました!
ポンテムジカ事務局 代表 上田祐大